幕末から明治にかけての渋沢栄一の伝記小説。著者の城山三朗は自分の好きな人物しか書かないらしい。著者が好きになるだけの魅力的な話だ。
尊王攘夷から幕府転覆を狙ったあとに急遽徳川慶喜の家来になったり、慶喜の弟のヨーロッパ留学についていき海外事情を学ぶ。
幕末の話もすごく波乱万丈で面白いのですが、明治になってからの活躍がすごすぎ。民業で商売をしようとしていたところ、大隈重信に請われて、大蔵省に入り、日本の税制や予算編成に携わる。
その後、予算編成で大久保利通や大隈重信と対立して、政治に嫌気がさし、在野に下ってから第一国立銀行の頭取に就任し、今の日本の大企業の多くの設立に関わり、まさしく日本民業の父です。
当時の三井の三野村や三菱の岩崎、小野の古河などとの対立や交流も描かれています。
他の実業家たちがこぞって財閥を作った中で、渋沢栄一は「私利を追わず公益を図る」として公共につくした人です。
こういう時代の新しい萌芽のときにしっかりした人がいたんだなぁと思い感動しました。貫くことは難しいよね。
著者の湯川さんは『ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア』、『ブログがジャーナリズムを変える』、『次世代広告テクノロジー』といった本もだされている、今起きていることに光を当ててわかりやすく書いてくれる人なので楽しみにamazonで予約して入手。
この本についてのアツい想いは著者自身がブログで語っている。
本書で示唆するのは「広告」は「売る仕組み」に変化するということだ。
そして、その仕組みがすごいスピードで技術革新をしているという実例にふんだんに盛り込まれている。
未来を見据えれば、こうした示唆は当然という認識でもあるが、
その未来がどの程度実現してきているのかを取材し、まとめた点にこの本の素晴らしさがある。
ここまで現状と未来をまとめた本はないと思う。
広告という広く告げるモデルの終焉がおきていることを認識するのに最適な本である。
この本を読んだだけで、何個かやってみたいビジネスアイディアが浮かぶほどに興奮しました。多くの人に読んでほしい。
どうも、外食ばっかりで太り気味。自炊生活をしようとがんばるためにつくった料理をアップしてみます。
とりあえず、王道のカレー。

週末に作りすぎて、週半分きたのにのこってます。。
できる人は情報の取捨選択がとても効率的だと思っていたが、この本ではそういった作業を整理術として体系化している。
著者の石田淳さんが掲げる自分マネジメント整理術とは、行動科学を使ってする整理術のことです。行動科学とはいつ・誰が・どこで”やっても同様の結果が得られるものとし、整理の定義を
「重要なもの」と「不要なもの」をすばやく正確に見分け、不要なものを取り除くというテクニック
と定義している。
自分マネジメント整理術の流れとしては「ピンポイント把握」→「ビジュアル化・言語化」→「計測」→「強化」という4つの流れがある。
特に今回なるほどと思ったのはビジュアル化するという点。具体的には石田さんの会社における「視覚支援プログラム」の写真とかすごい。もともとは「多言語の人種が同じ職場で働いている」アメリカゆえのプログラムだったとのことですが。わかりやすい。
またファイル整理のためにパソコンのフォルダツリーの完成型をスクリーンショットで撮って、印刷して机の前に貼っておくという方法とかすごい。
アナログ→デジタルの発想はよく思いつくが、逆にデジタル→アナログの発想も考えてみる必要があることを実感。
即効性の高いノウハウがかなりつまった本です。
城山三郎の『気張る男』を読んだ。
西の渋沢栄一と言われた松本重太郎の走り続けた生涯を描いた作品。10才にして家を出た松本は鉄道、銀行、紡績、ビールと次々と事業を起こす。
本書では安田善次郎とよく比較されている。堅守と機略の安田に対し松本は任侠の人と表現している。
重太郎が自立するときに宗右衛門町の坂口父娘に600両の資金を用立ててもらったことに恩を感じ、のちに設立した第百三十国立銀行では人物本位での融資も行った経緯がある。それが逆に自らの銀行の危機を招いてしまった。
しかし、私財を悉皆差出し小さな借家へと移るという姿勢にその人柄が伺える。
現在の大企業(アサヒビールなど)礎を多くつくったが、作品の中ではその功績よりも人柄についてのエピソードが多い。
人間的な魅力があふれている。
以前、イケメン社長と紹介した社会起業家の友人が新しい寄付のプラットフォームサービスfrohをリリースした。
まだα版だけどなかなか面白くなりそうだからちょっと紹介。

寄付というと、小学校のときに赤い羽根募金をして以来やったことがない。
一番の理由は街中とかでやっている募金などは結構どこにいくかわからないといった不透明性の問題。たぶんそんな人は多いのではないだろうか?
彼らがfrohで目指しているのは新しい寄付のプラットフォームを実現して、寄付者と NPO の信頼構築をサポートすることだそうだ。
そのまず第一ステップとしてNPOの情報を分かりやすくすることから始めたらしい。
わからないものには誰もお金を渡したくないから見える化って大事だよね。
・NPOの収支をグラフ化

NPOの業務内容とに加えて収支のうちわけを表示していて、投資家みたいでいい感じだよね。
まだまだα版ということで不特定多数からの寄付のシステムは動いていないけど、
今後はトレーサビリティの機能も追加していくとのこと。
寄付の環境が変わるきっかけになるんじゃないかと期待してます。
dankogaiが絶賛していたので購入しました。
ワークができてはじめて、ライフの話に移れるのであり、ワークが充実するからライフも充実する。
この一文にこの本の言いたいことは集約されている。人生を充実させるためにはどうやって仕事をするか?そこが課題になる。
筆者は
能力 X 時間 X 効率 = 仕事力
と定義しており、時間に頼らなくても効率と能力をあげることで仕事力は上昇し、残業しなくてよい仕組みをつくることができると述べている。
このほかにも日本と諸外国との有給やバカンスの違いなどが記載されていて面白かった。
AMN様より献本頂きました。有り難うございます。
著者は保険代理店を創業し、通常の36倍ものレスポンスを叩き出した成果について、“仕組み”の考え方をわかりやすく書いています。
著者は36倍売る方法を「売らずに売れる」仕組みを作ることだと述べており、方法を分解すると(商品を魅力的に見せる)×(それを欲しいと思う人を探す)×(目の前にそっと置く)なるといっている。
マーケティング的にみれば当たり前すぎる方法。しかし、本書のすごいところはその方法を実践するための電話の掛け方と、DMの作り方と送り方が紹介されている点。
こういうノウハウ本にありがちな精神論的なところよりも、実際のデータと実例をともなった文章展開はセールスにかかわる人にはとても参考になります。
逆にこんなに公開してしまっていいの?とも思いますが、
著者は
私の答え。ノウハウではなく、アイデアを参考にしてください。
ノウハウというのは、いわば私のアイデアです。しかし、これは私のアイデアであって、あなたのアイデアではありません。
だから、そっくりそのまま私のマネをしてみても、多分うまくいかないでしょう。売っている商品だって違うし、営業エリアも違う。お客様だって違うからです。
と述べています。
つまり、自分の環境にあわせて、仕組みを作り、メソッドに置き換えることを推奨しているのです。これはセールスをしていない人に共通して必要な力のように感じます。
商品レビューをミニブログ風に投稿・共有できるcrossreviewというサービスに登録してみた。
社会人になって、まとまった書評とかを書く時間が平日は取りにくいんで、こういうサービスってかなり手軽でいい感じ。
書評=アマゾンでいいじゃんと思いがちだけど、
まだまだユーザーの意識に追いつていない部分があるんだなぁとcrossreviewをみていて思いました。見習わねば
対談本というのは、苦手だ。話し言葉と書き言葉はまったく違うものなので編集しても読みにくい点が多いからだ。
ただこの本はちがう。
面白い。
本書は「志向性の共同体」、「あこがれと習熟」、「ノーと言われたくない日本人」、「幸福の条件」の4つの章にわかれており、各章がテーマにそっていて学ぶことが多い。
対談本ということで両者の違いが大きくでたのは理想とする教育についてではないかと思う。梅田望夫が理想とする教育では自発的な学習意欲や共通の知的好奇心を持ったものが集う“志向性”が重視されており、齋藤孝が理想とする教育では老若男女を問わず小さな成功体験から学びの場に参加させていく“共感”が重視しているように思えた。
友人に教育系のNPOの立ち上げようとしている人がいるが、彼は不登校などの社会問題に取り組む熱意をもって活動しているのだが、彼と話していると自分とはやはり違うなという思いもでてくる。僕はどちらかというと梅田さん側で出向く教育ではなく進める教育の方が好みだ。ぜひ、教育に携わる人には読んで欲しい。
また「ノーと言われたくない日本人」の章で出てくる「寒中水泳」というキーワードが比喩として面白く使われている。この寒中水泳というワードは僕が「豪華客船に乗るべきか、水泳力を鍛えるべきか」というエントリーで書いたときに出てきた言葉だ。
これは齋藤孝が紹介している言葉なのだが、梅田さんの「あちら側とこちら側」「学習の高速道路」「けもの道」などと同じように意識的に使用されている。偶然の一致とはいえとても興味深い。
正直、だれにお勧めというか多くの人に読んで欲しい本だ。私塾化するということは結局はプラットフォームを個人が持つということである。
ネット時代とはここのプラットフォームが簡単につくりつながる時代なのだ。
