本書は最近、電車で広告をみることがあるライフネット生命の福社長 岩瀬大輔さんがハーバードMBA時代のブログを書籍化したもの(文庫版)。
MBAの授業、ともに学ぶ仲間のこと、ヘッジファンド、社会企業のことなどブログの書籍化のためか話は多岐にわたっているが、一貫して筋がよく通っていて大変読みやすい。
一度、著者の講演を聞きに行ったことがあるが、聴衆のことを考え噛み砕いてわかりやすく質問にも丁寧に応えていただいた印象があります。
HBSのMBAの記載の中では、アントレプレナーシップについての点がかなり参考になったが、それよりも下記の一文に目をとられました。
「誰しも、守るべきプリンシプル、信念を持っているべきだ。自分のなかで守るべきものは何か、そのためにはほかのものを失ってもいいと思う大切なものは何か、それを明確に持っているか否かだ」
プリンシプルというと原理原則を思い出しますが、どちらかというと「思考体系・信念体系の基盤」という訳がしっくりきます。つまり、自身の土台となる考え方ということです。
HBSのよさは多様性のある人間のプリンシプルがぶつかり合い、理解しあえる環境が形成されていることではないかと思います。
留学したくなってきました。
↓ライフネット生命の応援バナーを張っておきます。
前世界銀行副総裁の西水美恵子さんが各国(特にアジアの諸国)での随想録。
アジアの貧困やリーダーたちへの思い、考えが記載されている。
貧困という戦いに対して戦いを挑むリーダー、目を背ける為政者に対しての率直すぎる感動や怒りが心を打ちます。
特にブータンのジグミ・シンゲ・ワンチュク雷龍王四世(wikipedia)についての記載がすばらしい。
Gross National Happiness is more important than Gross National Products.
というGNHの概念提唱で話題になった人です。
リーダーをなすくことがリーダーの仕事といわんばかりの雷龍王四世の完璧なまでに目指していく様が真のリーダーシップとは何かを考えさせてくれる。
アメリカ一流大学卒業生の人気就職先ベスト10にランク入りした非営利団体Teach for America(TFA)のファウンダー ウェンディ・コップの自伝。21歳の女子大生がアメリカの教育に大きな一石を投じることになった最初の10年間のサクセスストーリー。
TFAのモデルとしては低所得地域の子供たちの教育に大学を卒業した優秀な若者を送り込み教育を変えていきすべてのこともたちに優れた教育を受ける機会が与えられるというもの
本書になぜ底辺校が変わるのか?ということに対して
「従来の先生には、教師という仕事が「生計を得るためのジョブ」となっている人たちが多い。それに対して、TFA教師たちを突き動かしているのは「使命感」なんです。」と解説にあるが、これは本当に真だと思う。
社会起業家といわれる人の本には珍しく、本書には全米を飛び回り金を集める記述が多々でてくる。おそらくトップとして組織を発展するのに一番必要なことが社会的な資本をうまく取り込みことだったのだろう。
このあたりは使命感が前面に出すぎている本と比べてかなり現実的で学びが多かった。理念だけじゃご飯くえんよ。
・参考
ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)[wikipedia]
アメリカ合衆国におけるTeach For Americaプログラムに関する一考察
講談社さんよりティッピングポイントなどで有名なマルコム・グラッドウェルの新作「天才!成功する人々の法則」のブルーフリーフを頂き、一足お先に読まさせて頂きました。
ブルーフリーフでは、第一章から第二章まででですが、かなり引き込まれます。
グラッドウェルの主張によると、才能のあるなしにかかわらず、活躍する人としない人には生まれつきの原因が存在するとのこと
それは圧倒的な量の経験を積むことができる環境にいるということ。
グラッドウェルは才能開花まで1万時間が必要といいます。
本書ででてきている、伝説的なプログラマーのビル・ジョイ、ビル・ゲイツや、ビートルズのようなバンドの成功も、「1万時間の努力」とタイミングが成功に影響を与えているそうです。
1万時間の努力については原著について記載した下記の記事が参考になります。
・あなたも「天才」になれる? 10000 時間積み上げの法則
とりあえず、手始めに1000時間の積み上げから始めますか・・
面白そうなんで、ブルーフリーフだけじゃなくて本書も予約しました。
この本、かなりガツンときました。
著者は、研究所でマグロの冷蔵保存剤を研究されていた斎藤さん(現在は職場の会議活性化のための研修等を行うネクストスタンダードという会社をやられています。)
研究がうまくいかなくなったところ上司から「マグロを知ってこい」といわれマグロ船に乗ることに・・
そんなマグロ船の中で漁師の方からいろいろなことを学びます。漁師の名言が満載。漁師言葉ですこしなまりを含めて書かれていますがなぜか心に響きます。
・「努力はたいてい報われんぞ」
「たいていの人が言う努力は、やったことが、3回に1回うまくいくことを望んでいるように聞こえるの。マグロ漁の場合は、単純な計算じゃが、100本の釣り針に1匹マグロがかかるぐらいど」
結果を期待しすぎて努力するとストレスがたまるだけという漁師さんの話。
・「結果ばかり気にするとその途中で見られるおもしろいものを見逃すんど」
・「人間はの、感情をコントロールできるんど」
・「『完璧』を目指せば目指すほど、自分にできないところが目立って落ち込む。結果、完璧とはより遠くなるんど」
他にも素晴らしいエピソードつきの名言がたくさん紹介されています。
ストレスに悩むかたはかなり心のベクトルを変えるのに役立ちそうです。
アメリカの思想家。ラルフ・ウォルドー・エマソンは自己啓発の祖のような存在である。本書は1841年に刊行されたSelf-Relianceがもとになっている。
この本は自己信頼についての短い論文だが、読後感がとてもよく心にしみわたる。訳文がいい!
「自分の考えを信じること、自分にとっての真実は、すべての人にとっての真実だと信じること───それが天才である。」
「自分を信じよ。あなたが奏でる力強い調べは、万人の心をふるわせるはずだ。」
自己中という言葉があるが、それとは違う。エマソンは自分を突き通すことの重要性を熱く語っている。自分を信じきるということは難しい。
人は相対的価値の中で感情が揺れ動くが、その中で自分を生きることの大切さを考えさせてくれる本。
人気エコノミストの方がかいた日本の社会構造を説明した本。難しい話題を簡単に説明している。
目次は下記。
第1章 日本の個人消費は「女性依存」
婦人服売上高にカギがある
第2章 お父さんのこづかい減少でわかる「交際費依存」体質
「消費弱者」に逃げ場はあるのか
第3章 なお残る「建設業依存」と構造調整圧力
中小・非製造業は生き残れるのか
第4章 食料の「海外依存」は本当に問題なのか
40%の食糧自給率が意味するもの
第5章 緩和への熱が冷め「規制依存」に逆戻りする日本
このままでは国ごと沈んでしまうのか
第6章 教育はどこまで「学習塾依存」を強めるのか
ゆとり教育が生んだ3つの弊害
第7章 景気判断や買い物で「マスコミ依存」する日本人
景気の波と報道の影響力の関係
第8章 投資に移行しにくい家計運用の「預金依存」
間接金融中心で何が悪い?
第9章 主導権を握れず「外国人依存」が続く金融市場
ブレークスルーを生む政策を打ち出すために
第10章 日本経済はやっぱり「米国依存」
否定された「デカップリング論」
第11章 ケーススタディ:
少子高齢化の秋田県は「日本の未来図」
上記に挙げられた問題の解説もとてもわかりやすのだが、それに対する論理を構築する手法やデータの引用の仕方が秀逸。そういった点でよんでも為になる本。
光が与える影響はすごい。インテリアでもショップでみるといいのに家におくといまいちといったことが結構あったりする。
そんな照明について解説しています。
簡単にまとめると、照明のポイントは以下の三つ
1. 光の色
2. 光の高さ
3. 光を当てる場所
詳しくは引用。
「光の色」は大きく分けて2種類。1つは朝型や昼間の光の色で青白くさわやか、そして人を活動的にする。もう1つは夕焼けのオレンジ色で暖かみがあって、人に安らぎを与える。
「光の高さ」は3種類。高い位置は昼間の太陽、低い位置は夕日、中くらいの位置は空間を立体的に美しくする。
「光の当て方」は、直接か間接か。あるいは床が明るいのか明るくないのか。どこに(何に)光が当たっているのか。
あなたの知らない照明術
最近、DIYで間接照明もつくったしタイミングよく読みました(amazonの段ボールで間接照明をつくってみた)
光は本当に気分がかわるんでいろいろと知っておきたい部分ですね。
未来をどう予測していくかというものの考え方を説いた本。レベレッジシリーズの本田さんが監修しているので期待。
11個のマインドセットが紹介されている。
(1)変わらないもののほうが多い
(2)未来は現在に組み込まれている
(3)ゲームのスコアに注目せよ
(4)正しくある必要はないということを理解せよ
(5)未来はジグソーパズルだ
(6)パレードの先を行きすぎるな
(7)変わるか否かは利益次第である
(8)物事は、常に予想より遅く起きる
(9)結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし
(10)足し算は引き算の後で
(11)テクノロジーの生態を考える
どれも意識するとものの見方が変わるけれども、これを鵜呑みにするのではなく、自分で考えていくのが大事。
ちょこっと自分のマインドセットを書く。2006年にmixi日記にこんなことを書いていた。
就職とかのことを考えていて色々な業界について調べていたら
少し思ったのでメモ程度に記載。21世紀前半は3つのTと言われる、IT,BT,NT(情報、バイオ、ナノテク)のブレイクスルーがおきた。
この分野は今後も継続的に発展していくと思うが、すでに起きたような大きなブレイクスルーは起きないんじゃないかと思。語弊があるかもしれないが、注目されてハネた株価がその後、落ち着いて堅調に推移していくイメージ。
社会状況みると今後、
ブレイクスルーが置きそうなのは、農業ではないかと思う
(大きく”食”生産の事業というとらえ方)
地球全体の人口爆発等から発生する慢性的な食糧不足を考えると、既存の生産方式からのブレイクスルーが必要かと思うこの頃。人間の生きていくうえでなくならない産業として、
個人的には”食、医療、教育、娯楽”の4つだと思う。
人間の生存欲求や成長欲求にかかわるところだ。
農業ってくるよなぁーって話なんだけど、最近農業とITを結んだサービスとかが目につくし、BRUTUS (ブルータス) (みんなで農業)で農業の特集が組まれたりと方向性はずれていなかったようだ。
まぁ実際、農業ビジネスはまったくの素人が個人でやるには微妙だったからまだ未着手なんですが。
予測しても行動しなければ意味がないこれもまた真理。
エニグモという会社がある。
・バイヤーになれる、バイヤーに頼める、グローバル・ショッピング・コミュニティ「BuyMa(バイマ)」
・個人のブログを活用したバイラルプロモーション「プレスブログ」
・消費者参加型CM制作ネットワーク「filmo(フィルモ)」
・ソーシャル・シェアリング・サービス「シェアモ(ShareMo)」
上記のような当時、数々の世界初のサービスを送りだしている会社だ。
この本はそんな世界初を送りだすエニグモの起業ストーリーだ。
謎の会社というが、確かに他のIT企業とは異なる。
特に2つの点で。
■システム部門を内製せずに、外部依頼でサービスをつくっている
外部に開発を依頼してサービスをつくるのは本当に難しい。イメージを伝えきれていなかったり微妙な点での差違が大きな違いとなるからだ。
マネジメント能力と信頼関係の構築がとても難しいのだ。
■メガヒットしてなくてもマネタイズができている
ネットサービスのモデルは面白いものをつくる→ユーザー集まる→広告収入というものがほとんどだが、エニグモはユーザーに価値があるものをつくりその中で黒字かしている。企画に集中しているからこそ、できる仕組みなのだろう。
やわらかい文章で書いてあるけど、色々と学びたい点が多い本でした。