よく企業ビジョンとか企業理念とかを耳にすることが多くなった。あの会社のビジョンはしっかりしているとかあっちは理念はないとか。そんな言葉だけが氾濫しているような気がするが、この本は理念の作り方、浸透のさせ方を豊富な実例をもとに考える機会をくれる。教えてはくれない。あくまで読者に考えることを求める。
実例として紹介されるのはデンソー。デンソーはトヨタの自動車部品部門を支える企業としても有名だが、世界第二位の自動車部品メーカーでもある。
そんな大企業において大企業において『理念』を確立し、共有していくとはどういうことなのか。何が問題になり、どういう解法があるのかを本書は書いてる。
本書の中でなるほどと思ったのは上智大学神学部の山岡三治学部長の発言。
「< 布教>という時代は終わりました」
「上から下へ、相手の持っていないものを授けてやるのだ、という考え方はもはや通用しません。いや、もともと機能しないのです。そういうやり方は、西洋の科学技術が最先端を行っていた一時期に、力のない伝道者が安易に技術の威光を借りて行っていた方法にすぎません」「教えるのではなく、共に学ぶのです」「相手の心の中にある宝物を相手と一緒に見つけながら、共に豊かになること。伝道者の役割とは、そういうことです」
これは社内コミュニケーションだけじゃなくて、すべての企業におけるコミュニケーション、広告とかにも当てはまることだと思う。
これからは「浸透する」のではなく「共有する」「説明する」のではなく「情景を生み出す」「教える」だけでなく「共に歩む」 時代なのだから。
デザイン本というのは多いけど、それはあくまでデザイナー向け。これはデザインの本ではなくて視覚マーケティングをビジネスパーソン向けてデザインのエッセンスを詰めた本。
アートフェアにいったりとデザインを見るのは結構すきなのだけど、それはあくまで感じることにたいしてデザインについて考える初めてでした。
デザインのポイントとして文字、レイアウト、配色、トーン&マナー、コピーの5点に絞ってわかりやすく書いてあります。
そのほかにはデザインの基本戦略としてさまざまなエッセンスが書いてある。
・デザインで企業価値を高めるためには、この「クラス」と「タイプ」を意識した戦略が必要
・”驚かせる”デザインをうまくやるには、たいてい”インパクト”か”ギャップ”を使う
・最低でも情報の種類が2つ以上になったら、大きさにメリハリをつけた方が、レイアウトとしては見やすくなる
・”すごい!””びっくり!””偉い!””素敵!”など、対象に望む反応をあらかじめ決めておきましょう。そして、その反応を呼ぶためのデザインをし、それから広告の要素を流しこむ
・コピーとデザインは”かぶらない”のが基本
本書でいうデザインは基本的には広告デザインについてだが、応用範囲はとてつもなく広い。ipodとかの流行でappleかっけーとか思った人はぜひ読むべき。お勧め!
ベストセラーを連発している勝間さんの新作。本屋にいったら目立つところに置いてあって、早速購入。朝の時間を使って読みました。勝間本のいいところは、言いたいことがはっきりしていて速読に向く点ですね。
勝間さんの本の書き方、売り方はまさにフレームワークを多様しているものだが、今回の本書の内容はそのフレームワークそのものについて論じている。
「フレームワーク力」をつける7つの力
-分析
・論理思考力
・水平思考力
-統合
・視覚化力
・数字力
・言語力
-評価
・知的体力
・偶然力
この7つの力はピラミット型のストラクチャ構造になっており、知識→理解→応用→分析→統合→評価の順番になっている。逆はありえない。順番が大事だ。
7つの力の中で面白かったのは水平思考力(ラテラルシンキング)。マーケティングを勉強していたこともあり、基本的な論理思考のフレームワークは既知でしたが、水平思考力(ラテラルシンキング)については初めて知りました(アイディアの出し方的な本に同様なことは書いてあったが)。これは直感や想像、組み合わせなどから、仮説をイメージする方法でロジカルシンキングが絞り込む思考法とすると広げる思考法とのこと。論理をやった後でこそ生きる思考法。
勝間さんのフレームワークで特に重要なのは、土台を固めたうえで上の部分で遊びを残すことのような気がしました。論理思考部分を徹底的にやったうえで知的体力、偶然力の部分も残していく。
そんな勝間さんの21のフレームワークとお勧め本がカラーでのってる本書はかなりお得です。
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少し前に話題になったけど、その時はスルーしたんですが、昨年の秋頃に公開されたカーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授の「最後の講義 (The Last Lecture)」という動画がすごすぎる。
内容は
3Dアニメーション作成システム「Alice」を開発したカーネギーメロン大学
コンピューターサイエンス学部のランディー・パウシュ教授は、膵臓癌で余命は何ヶ月もないと宣告されている状態。そんな彼の、子供の頃にランディ少年が抱いていた夢をベースにした最後の講義を行うもの。
1時間半くらいの長さなので時間があるときにしっかり見てほしい。
夢を実現するための教訓がでてくるが、特にパウシュ教授が目の前に立ちはだかる壁をレンガの壁といい、「この壁は、他の人を止めるためにそこにある。これを乗り越えることで自分がどれほどやりたいかを証明するのだ。」といっているのがとても気に入った。
本も出版されるらしいんで、ぜひ買うつもり。
Youtubeでいちいち探すのがめんどくさい人用に↓に動画を張っておく
ランディ・パウシュの「最後の授業」1
ランディ・パウシュの「最後の授業」2
ランディ・パウシュの「最後の授業」3
ランディ・パウシュの「最後の授業」4
ランディ・パウシュの「最後の授業」5
ランディ・パウシュの「最後の授業」6
ランディ・パウシュの「最後の授業」7
ランディ・パウシュの「最後の授業」8
ランディ・パウシュの「最後の授業」9
学生のときに多変量解析やデータマイニングを少しかじったからかこういう系の本は大好きです。
内容は明確で、大量のデータを、正しい方法で分析にかけた結果の意思決定は、専門家の経験や直感に頼った意志決定に勝るという話が事例付きで多数でてくる。ヴィンテージワインの価格推移予想から始まって、野球選手の実績評価、最高裁判事の違憲判断などについても次々と専門家の予想のでたらめぶりが明らかになる。
ビジネス的にはアマゾンのレコメンド機能などの消費者をうまく巻き込む使用方法なども紹介されている。
さらに、回帰分析と並んで今急速に発達しつつあるニューラルネットワークの手法が次に紹介される。驚いたのは映画のシナリオがあたるかどうかについて、ニューラルネットワークソフトの的中率が専門家をはるかに凌駕している例があるということだ。ソフトが合格を出したシナリオばかりが市場に出回るようになるかもしれない。
絶対計算をあまりにも万能であるかのように持ち上げすぎという気がするが、こういう動きが世の中で起こっていることにはわくわくする。いろいろなオープンな情報で何かいじっていろいろとデータこねくりまわしたい気持ちになりました。
ネットイヤールグループの石黒さんの著書。シリコンバレーの精神をここまでストレートに語ってくれていて心地よい。
著者がスタンフォードのMBAを卒業したときにアドビと起業を考え、悩んだ。そしてした判断。
私にとっては自分の力でコントロールできないこと=リスクである。
結果、自分で起業した。起業というのは、何かとリスキーといわれるけど視点を変えてみるとリスクが少ないという道になるという。人生で何を重要視するかは人それぞれだけれども、ここまで自己責任管理を意識するのは見習いたい。
この本の中で一番わくわくしたのが、シリコンバレーやスタンフォード大学の仕組み。
について。僕のイメージの中では、シリコンバレーの中心地でシリコンバレーそのものといってもいいようなこの大学なんですが、面白い。
競争よりも協調を重んじたり、ユニークな就職活動方法があったり、自由なクラブ活動があったりといってみたいですね。
ストレートな言葉で書かれていて起業家の人にありがちな苦労アピールとかそういうのがない。気持ちいい本です。
たまたま翻訳されたスカイライトコンサルティングの方にお会いしたときに薦められて読了。
エクセレント・カンパニー 、ビジョナリー・カンパニー に続く、企業系の第三部といってもよい気がする。
自滅する企業の内容的にはエクセレントカンパニーと称えられるような、良い企業がなぜ自己破壊的になっていってしまうか?そうした習慣とその克服法を書いたものだ。
具体的には、以下の7つが「習慣病」として挙げられており、よく知られた大企業がどのように習慣病に陥ったか、そしてどのようにその病気を克服したか。また克服できなかったかが書かれている。
1. 現実否認症
2. 傲慢症
3. 慢心症
4. コア・コンピタンス依存症
5. 競合近視眼症
6. 拡大強迫観念症
7. テリトリー欲求症
事例をみていると一度歯車が狂いだすとなかなか立ち直れないように思う。協力なリーダーシップなど圧倒的な要因が必要なのではないかと思えた。