便利なwebサービスを作り続けていることで有名な37signalsの創業者の著書。
37signals自体はスタッフが世界各地に点在する少人数の会社ですが、シンプルで中小企業に最適なWebサービスにより世界中に多くの顧客を抱えおり、販売にあまりコストをかけずに課金で収益をあげ続けています。そんな会社のビジネスについての考え方が記載されたのが本書です。
気になった点をpick up。
・売却するつもりのビジネスは廃却されることになる
・ToDoリストに数字やラベルで優先順位を付けてはいけない
・自分自身の問題を解決しよう。そうすれば作り手は作ったものと恋に落ちることができる。解決の価値もよくわかる。
・もし競合相手が最低だと思ったらそう言おう。そうすればあなたに賛同する人が集まってくる。アンチでいることはあなたを差別化し、人を惹きつける。
正直、ポイントだけ引用するのも惜しいくらいに刺激的な本です。
ベンチャーとかの買収劇がよく報道されるなかで、37signalsやcraigslistといったシンプルなビジネスは憧れる。ウェブ関連の仕事をする人には読んでほしい。刺激強いです。
若手ながら活躍する人達の働き方や仕事術にフォーカスを当てた本。
最初に記載されている「スゴイ20代はスゴイんです。」この一言に自分も頑張らねばと思う。
何人かお会いしたことがある方もいたので、親近感をもって読めた。
登場されるのは下記の10人。
自分の土台を固める 高原伸広/セント
まずは試してみる 原田和英/アルカーナ代表
何でもマニュアル化する 古川健介/ロケットスタート代表
ナナメ目線で物事を見る 下田哲也/paperboy&co.「オモコロ」編集長
キャラを設定する 西田陽介/KeepAlive
人の懐に飛び込む 高橋万太郎/伝統デザイン工房
社内に味方を作る 平林千明・前田菜々/タカラトミー
社外サポーターを作る 西村琢/ソウ・エクスペリエンス
「承認欲」を満たす 森永佳未/プーペガール
相手の腹の底を知る 長谷川智紀/パソナグループ
以下、読書メモ
- 情報はインプットするだけでは定着しない(原田)
- リクルートでは人の力を使うことを徹底的に学ぶ。「お前の1時間とバイト数十人の1時間、どっちが生産性がいいと思っているんだ?」。(古川)
- よい経験こそよい人生。(西村)
- 上司による蛇足を防ぐためわざと描きかけの蛇の絵を持っていき完成させてもらう作戦。(長谷川)
- 協力してもらいたい相手に「先行上映チケット」を渡す作戦。「内々の話ですが、○○さんだけには先に……」。(長谷川)
運がよいと思っている人と運が悪いと思っている人とを比較し、運について科学的に研究した本。
運がいいということを4つの行動パターンに結びつけ、同様の行動をすればいいというだけのシンプルな結論がいい
本書であげている幸運を呼び込む法則は下記。
■幸運な人生には4つのシンプルな法則
①チャンスを最大限に広げること。
運のいい人に共通する性格は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づかせて、チャンスに基づいて行動させる。②虫の知らせを聞き逃さないこと。
運のいい人は直感と本能を信じて、心の声に耳を傾け、正しい判断をする。③幸運を期待すること。
運のいい人は将来に対する期待度が高く、予言が当たるかのように「思っていたとおり」になって、夢や目標の実現をうながす。④不運を幸運に変えること。
運のいい人は立ちなおりが早く、不運に見舞われても、それを幸運に変える力を持っている
気の持ちようという言葉を使ってしまえばそれまでだが、その運がよいという気を持つことでポジティブが循環する。それが運のよい人を生み出すのだ。
落語家たちの前座修業時代の話をインタビュー形式でまとめた本
本書に登場するのは、柳家小三治、三遊亭円丈、林家正蔵、春風亭昇太、立川志らくの5人。この5人が落語家になるまでの修行のエピソードを語る。
三遊亭円丈をして、「人間じゃないんだから、前座って立場は」と言わしめる前座修業時代。
門を空拭きし、真冬に冷たい水で雑巾をゆすぐ。帰ってもよいといわれて帰ると「帰ってもいいということは、いてもいいということだ!バカヤロウ!」と怒られる。
彼らはそんな修行をして落語家になっているのだ。
そんな前座修行のとらえ方は5人とも様々
円丈「夢の実現のために耐える。こういう時期が人生にあってもいい」
正蔵「いつか心が折れてしまうことがないように修行するのだ」
小三治「身体を使って物事に相対することを学ぶことであり、いつかそれが落語に表れる」
志らく「自分の頭を使って対処することを身につける時期なのだ」
昇太「噺家として意味があったかはわからない。ただ、この時代が落語の修業ではなく人間としての修行時代だったことだけははっきりしている」
働きだして、初めの方は作業自体に意味があるのかないのか迷う時期があると思う。こんな仕事を自分はやりたいのではないという時期もあるだろう。
そういうときに、まだ自分は前座なんだという意識を持つことは大切なのではないだろうか。ありのままを学ぶ時期があってもよいと思う。
ただ、春風亭昇太が言うように
「未熟であってもプロはプロ。どんな言い訳もそこにはない」
あってはならないのだ。
相手の話を聞くというのは言葉でいうのは簡単だけど、話しているとついつい自分の話をしてしまいがちで、難しいところですが、そんな人が聞き上手になるためのポイントをまとめた本。
目次
01相手の「得意なフィールド」を尊重する
02自分の「承認欲求」と「防衛反応」を知る
03話し手が使ったキーワードを共有する
04無能になって聞き、無知になって教わる
05相づちは「話し手のトーン」に合わせる
06「同調効果」の実用的な使い方
07相手の意見を「受容」してから「共感」する
08言葉の意味よりも「気持ち」に耳を傾ける
09求められていないアドバイスをしない
10話し手の存在価値を大きく感じさせる
11前向きさを取り戻させる技術「リフレーム」
12「見えない言葉」で相手の気持ちを支える
13話し手のキャラクターを尊重する
14相手が「評価してほしい部分」を評価する
15「聞き方のクセ」と「心のクセ」を知る
各ポイントに対して会話例が記載されており、大変わかりやすい。あるあると思いながら読んだ。会話をしていると、ついつい「要するに」といって相手の発言をまとめてしまったり、アドバイスを求められていないのにこうすればいいよと訳知り顔でいったりしてしまう。
全体的に唯聞くという姿勢が大事ということを再確認。
聞き上手になるには唯聞することが近道なのだ。
毎年、年末にかいている1年間で読んだ本からの振り返り。今年は新年で。
・2006年の心に響いた10冊
・2007年の心に響いた6冊
・2008年の心に響いた5冊
光を生活においてポジティブに取り入れる方法が書いてある。光ある生活のために。
仕事というものは「就く」ものではなく、自分で「つくる」ものだったんだ、と分かった。この一文の美しさに心がぐっときました。
対人ストレスをためないこつが漁師言葉で学べる。ストンと腹おちします。
物の世界から経験の世界への転換するときの道しるべとなる本。
IT業界の巨人アマゾンが買収したザッポス。
サービスとは何かを再確認すべき本。全ての組織が目指すべき点の示唆が含まれている。
ヴェネチア1千年の歴史におけるドラマ。政体を維持するための病的なまでの現実主義には感嘆した。全6巻。
年末に読む予定だった本がまだ積本となっているので、それを消化して2010年も色々と読書していきます。
最近、注目していた企業ザッポス(Zappos)の本。
ザッポスは靴のオンライン販売会社で、さきほどアマゾンが買収したことで話題になったが、日本ではほとんど知られていない(アマゾン、オンライン小売業のZapposを株式交換で買収へ)
このザッポスだが,数々の伝説をもっている企業でなのだ。
最も有名なのは,母親を突然亡くしたため,プレゼント用に購入したシューズを返品したいと申し出た女性の話だ。電話を受けたコールセンター社員は,悲しみにくれる彼女の元に宅配業者(規約では顧客が集配所まで持っていく必要がある)を手配するとともに,翌日には手書きのメッセージカードを添えた色鮮やかなお悔やみの花束を届けたのだ。感激のあまり号泣した彼女は,その感動をブログにつづり,それがネットを駆け巡ることになった。
称賛されるサービスを提供する会社はあるが、便利さや利便性を追求しがちなネット企業において圧倒的な顧客満足度を追求する会社なのだ。
通常の企業にとってみれば、商品を購入前や購入後に個人の客からの問い合わせや対応は煩わしくコストセンターとして意識される部分である。しかし、ザッポスにおいては、かかってくる電話は商品購入前であろうと後であろうと関係なく、わざわざお客様の方から直接接点を持ってくれる最高のチャンスと捉えている。そして客に対して最高の体験を提供するように、コンタクトセンターの社員には広い決裁権がある。
もはや物品が飽和する世界で同一商品において、圧倒的な価格差というものはあまり存在しない。マスのブランドイメージを作り上げ大量に多くの客に対応することよりも結局は、個人の客(個客)をどれだけ満足させるかが重要になってきてるのだ。
そんな方向性を示しているのがザッポスなのだと思う。
「ロングテール」概念の提唱者のクリス・アンダーソンが、ネットビジネスの「フリー」戦略を分析した.
実体のあるモノをフリーにするのは限界があったが、デジタルコピーは何百万本でも無料で配ることができる。アトム経済からビット経済への転換。
現実世界の流通と違って、何百万人に配布してもたいしたコストにならないので、有料のものをフリーにすることで規模の経済を実現しすることができる。また、少数の有料顧客や、ビジネスの受益者が支払うコストによって、大勢に無料で商品やサービスを提供することが可能になるというフリーモデルを複数の事例から紹介している。
インターネットビジネスをフリーでより多くのユーザを集めてマーケットを拡大したのちに会社ごと売却するか、有料化を図るかというのが常となっているがそれが現実世界でも成り立ってきたという事例も多々記載されている。
これからのビジネスの方向性をみるうえで示唆に富んだ本であるが、ロングテールのようにショック性のある内容だけに、間違った内容で多様されそうな気もする。
無料にすればかってにマーケットが増えるわけではない、別の価値を生み出し収益を生む必要があるのだから。
自分の仕事をつくるの続編。前作にはかなり影響を受けたが、今回も素敵な本となっている。
西村さんの著作はとくによく本屋にならぶ仕事術や効率化の内容ではない。そういう本ももちろん私は好きだが、西村さんの本にはなんともしがたい雰囲気があるのだ。
結局のところ、仕事の根底には自分としてのあり方、存在というものがあり、その上に価値観や知識が積み重なっているのである。
そのあり方が直観的に気持ちのよいことをしていくことが、「自分の仕事を”創る”」ことであり、「自分を”活かして”生きる」ことだと思います。
自分のあり方に思いをはせるときによい本。
NHKスペシャルで以前放映され話題になった「職業“詐欺”~増殖する若者犯罪グループ~」を書籍化したもの。
本書によると振り込め詐欺を行っている若者の心理としては、社会と時代に対する絶望、怒りなどがあるとのことだが、この部分よりもこの犯罪が横行するのは、携帯電話1つあれば始められてしまう参入障壁の低さにあるように感じられます。
ヤクザや闇金と違いとくに被害者に会う必要もなく、確率論で詐欺をしていくため現実感とゲーム性の中で実感がわきにくいことが若者にはびこる理由ではないかと思う。実際、振り込め詐欺集団のインタビューでよく見たのは、最初は下っ端で入りノウハウを学んだので独立して自分でやるというパターンこの増殖が参入障壁の低さを物語っている。
さらに振り込め詐欺はあくまでビジネスで金をためて、次のビジネスをやるんだというインタビューも掲載されている。
結局は、何をするかとは、矜持の問題なのだ。