ひさびさに、ゆっくりと噛み砕いてよみました。確率統計の視点で、金融や人生におけるランダム性について語っています。

タイトルだけを読むと金融系のトレーダーとかを皮肉った感じの内容かと思えるが、そんなのはほんの一部にすぎない。著者のタレブが一番力をいれているのはカール・ポパーの反証主義である。それが学者ではなく、トレーダーの視点で書かれている。

少し内容に触れると、一定範囲の外のまれな事象について語っている。こうした事象を「黒い白鳥(black swan)」と呼んでいるが、我々はこの黒い白鳥を無視して物を考えがちです。でも、黒い白鳥はまれにやってきて、ものごとに決定的な影響を与えるのです。

起こる可能性が高い事柄に思考を集中させる道具ではなく、まれにしか起こらないけれども影響の大きい事象に思いを寄せる。決して人は確率論では考えないのだ。

この問題は、投資に限った話ではない。何かの原因があって結果にいたるまでは、本当にいろんな経路があるわけで、実際に現実に起こるのはその無数の経路の中の一つでしかないです

熟読すべき必読書。
 

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
ナシーム・ニコラス・タレブ
ダイヤモンド社
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