博士の愛した数式
博士の愛した数式
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小川 洋子
新潮社 (2003/08/28)
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この物語においては数字が世界を覆い尽くしている。
しかし、数学嫌いの人にもよめる本。

事故で80分しか記憶を保つことの出来ない数学博士と、その博士の家に派遣された家政婦とその息子の交流を描いている。

ゆったりとした暖かい流れの中で一瞬胸にくる瞬間を描ききっている。
どんなに楽しい時間を過ごそうとも、博士の記憶は80分しかもたないのです。

「――友愛数だ。めったに存在しない組み合わせだよ。フェルマーだってデカルトだって、一組ずつしか見つけられなかった。神の計らいを受けた絆で結ばれあった数字なんだ。美しいと思わないかい? 君の誕生日と僕の手首に刻まれた数字がこれほど見事なチェーンでつながりあっているなんて」

という記述があるが、まさにこの小説は「数字」と「文学」という対極の性質を持つものを友愛で描ききった作品である。

映画化もされる予定なので見に行くつもり。はずれはなさそう
http://hakase-movie.com/